脳からの指令
人が走るという動作を始めるのは、どんな切っ掛け何だろうと考えました。これは想像するに脳の運動野、走行プログラムベーシック@が指令発動されるとします。車ならエンジンから起こされる圧力を回転力に変換して、車輪の軸を回転させ推進力にしている。人のエンジンは心臓ということになる。栄養や酸素などを内蔵して血液を必要となる筋肉に送り込むが、エンジンのような直接的発動的な動力原ではない。脳からの指令と動力源は専門外なので想像の域です。
四肢からの始動
動力源はないので ほんの僅か先に始動するかもしれない上肢は前後に、下肢も前後に(上肢とは逆)振り出すことになる。どちらが先か同時か巡回であるかもしれない。上体の捻れエネルギーを下腿に伝達出来るとスムースな流れになる。背骨を中心軸に鎖骨を竹とんぼの羽のように、飛ばす前の「両手で挟んで前後に擦り合わせる動作」のイメージでしょうか?鎖骨の端で肩甲骨と接触。そこに肩関節があり、腕が垂れ下がっています。その動きは腰が支点となり捻れ戻す動きで、逆の下肢を振り出すことになる。ランニングフォームの常識である「体を前に倒すと自然に足が前に出る。後足が次に前へ出るというこの繰り返し。腕は肘を90°で前後に振る」という従来の知識は参考にしていません。
*脳からの指令*四肢からの始動*上体の捻れエネルギーを下腿に効率良く伝達する。
*背骨が左右捩れの軸となり、軸受の腰は伝達の要となるので前景姿勢は不向き。
ほぼ同時とも思えるが、始動された上肢の振出(腕)は脊椎を軸とした捻れとなり、
腰を中心に捻れ戻し下肢の振出(脚)に伝達される。
ちなみに効率の良い腕振りに、肩関節や肘関節がロックされないように手首のポジションは意識しましょう。
走行プログラムベーシック@が平地走行用だとしたら、上り坂に差し掛かると足の受容器から登り坂情報が脳に伝わり走行プログラムベーシックAが指令発動。ピッチや大腿部の引き上げ、蹴り押しの方向など上り坂仕様に瞬時に変更。
(バーティカルは最初から最後までA(^^♪)
脳からの指令が伝達経路―筋肉―血液―心肺機能等と良好な指令伝達が、特にこの走るという運動には重要である。
重心がスムーズに移動する。これが、速く走れる重要なポイントになる。体重ももちろん関係はあるが、強く速い力で地面を後45°下に蹴り押して推進する。ただ、同時に床反力で自らに同じ衝撃を受ける。年中故障者リストの選手や一発屋、過去にウルトラマラソンを完走して経験者だった人。練習の成果が出ない人。走ると膝が腰が踵が足裏が痛くなるランナー。記録や速さの走力にだけに感心がいっていないだろうか?トレーニング方法や栄養補助食品も大切だけれど、ここでは一旦ペンディングにしておく。
前進移動している後足赤→重心ベクトルは後方斜下向になる。
聞き慣れない分類だと思いますが、ランニングスタイルを大まかに分けるとすれば「バーフット(裸足)ランニング」と「シューズ(靴)ランニング」です。走ることは同じですが、それ以外のフォームも床反力、スピード、体作り、故障に関しては別次元だと思います。どちらがいいかは個人の見解なのですが、何を優先するか?「速く走りたい!」「大地と一体化して走りたい!」「故障や怪我をしないで、これから何年も走り続けたい!」によって選択や優れた点を取り入れるなど、学び方が問われると思います。
理想の走りを いっしょに考えましょう